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 今月のコラム

今月のコラム
真珠、一粒の宇宙

小松 博

第181回 | 2020.04.01

「真珠」、一粒の宇宙

日本のアコヤ真珠が、かつての盛況を取り戻すにはどうしたら良いのか新年早々から考えています。品質の中心に「テリ」を据えることは間違っていないと思います。具体的には、生産段階で現状の10倍位の量的増大が必要です。そのためには何をしたらよいのか。ここで思考はストップしてしまいます。深吊り法の促進、貝掃除の減少 etc.。今までやる人はやっていました。しかし10倍の生産量アップには全く手は届いていません。

ひらめきのひとつを紹介しましょう。それは、真珠は「すべての面が表面から出来ている(脚注1)」という事実です。真珠袋の中で真珠ができるということは、このような生物的生成の道筋を通っていることを先ず重視する必要があります。ここから貝の体全体という視野から離れ、真珠袋とその周辺に限定化します。次に、テリ最強の真珠層の構造を模式化し、それらと真珠袋ー周辺との相関性を探っていくという手法を一日も早く見出すことです。

脚注1:第154回

JOW-Japan 新報2016年1月号

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